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Gibson57Classic搭載エピフォンレスポールは買いか?

今回購入したエピフォンのギターの中で最も高価、と言うか上位機種がGibson製のピックアップ57Classicを搭載したEpiphone Les Paul Tribute Plusです

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Epiphone Les Paul Tribute Plus

バリバリのトラ目です。

ヴィンテージ系の音を再現しようとしたP.U.の中でも一番控え目な出音で、比較的セミアコ系にマッチするのかなと思われる57Classicですが、抑えめな音作りがねらいと思われるエピフォンのギターにも馴染む感じです。

あまりしっかりとしたピックアップを乗せると楽器が負けてしまう事が多いのですが、方向性としてはピックアップとが一致しています。とても綺麗なクリーントーンが出せます。もちろん57Classic自体はクランチから歪み系まで対応できるピックアップですが、このギターでメタル系は厳しいかも知れません。この辺りはあまり深く掘り下げませんが、微妙なニュアンスを拾ってくれるところにこのピックアップの良さがあると思います。実売価格が7〜8万円と言う事で少しばかりお財布に余裕がある方にはオススメの1本だと思います。

ピックアップと共に特筆すべきはネックの取り付けがディープジョイントである点です。これに関しては様々な意見があるかと思いますが、確かにこのギターは他のエピフォン製レスポールに比べ太くサスティーンの効いた音が出ます。

他の特徴としてはグローバー製のロッキングチューナーを搭載しており弦交換が楽です。それからトーンコントロールノブはpush/pull構造になっており、それぞれのハンバッカーを並列・直列に切り替えられます。それほど劇的な変化ではありませんが、通常、並列構造のハンバッカーを直列にする事でシングルP.U.に近いニュアンスを持たせる事ができます。

エピフォンレスポールの中でもNo1といっても良い逸品ですが、少し難癖をつけるとすれば、ハードケースが付属されていますが、過度な期待は持たない方が良いと思います。Gibson付属のものに比べるとかなり華奢ですし、作りも甘く少し手前にずらしながらでないと蓋がきちんと閉じなかったりします。家での保管には十分なレベルですが、車に積んでの移動を繰り返すような場合には心もとない感じはあります。

それからこのギターの売りの一つであるディープジョイントですが、本物をヴィンテージレスポールを間近で見た事がないので良し悪しは言いませんが、ネックのジョイント部はワンピースではありません。ヒール部分が貼り合わせになっています。肝心の深くジョイントされている部分がネックと一体の同じ木材ではなく、別の材が継ぎ足されている形です。ディープジョイントされたパーツの上にネックがセットされている構造だと思われます。これが本来の形なのか簡易に作ろうとしたものなのか知識がないので分かりません。

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見えにくいですが指板側とヒールの中央に継ぎ目らしき縦筋があります。

エピフォンレスポール全般に言えると思いますが、特にこのギターはクリーントーンの響きが綺麗です。Gibson以上と感じる人も多いのでないかと思います。

最終的にはギターの良し悪しは好みになってしまうと思います。

フロントピックアップのクリーンからクランチトーンにこだわりのあるギタリストには是非弾いてみた感想を聞いてみたいと思います。

ちなみに↓ ↓のNight For Aloneはこのギターだけ使っています。(30秒ほどですが無料で試聴可能です)

Night For Alone

Night For Alone

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