半年ほど前にGibson製の代表的なピックアップ である57クラシックを搭載したエピフォンのレスポールを紹介させていただきました。Epiphone Les Paul Tribute Plusと言うモデルです。
先日、アナハイムで開かれたThe NAMM Showと言う世界的な楽器ショーで2020年のエピフォン新製品とブランドのリニュアルが発表されました。もともとエピフォンが作り出したカジノなどのセミアコを主体にしたオリジナルギターと、ギブソンの現行モデルと同様のデザインで安価なモデルを販売すると言うことです。
おそらく昨年まで販売されていたモデルは現在の在庫で終了ということだと思われます。
ということで、Epiphone Les Paul Tribute Plusも販売終了になるのかと思われ、前回の補足として、実際にこれまで弾いてみた感想を踏まえて書き足したいと思います。
まず、弾きやすさの面で一番重要だろうと思われる弦高ですが、1.75mmまで下げても大丈夫です。よほど雑に弾かなければビビることもないです。かなり引きやすい部類に入ります。現行のエピフォン レスポールは全て同じDシェイプのネックですが、微妙に感触が違います。自分ではStudio LTのネックが一番しっくりきます。このTribute Plusのネックは少し平たい感じがします。
ペグは少し硬めですが、ロッキングチューナーだとこんな感じなのでしょうか、
レスポールですからチューニングはほとんど狂わないですね。
スイッチ、ツマミ類は問題ないです。金属パーツ類全般として一応しっかりしたものが使われていると思います。
バリバリの虎目は、薄いメイプルのシートを貼っているのだと思います。ギブソン のカスタムショップ製とは深みが違います。
さて、肝心の音ですが、
この曲でEpiphone Les Paul Tribute Plus を使っています。
ソロの所なんかは少し枯れた感じで57クラシックらしさが出ているかと・・・
次も同じLes Paul Tribute Plusです。
同じギブソンのピックアップでもバーストバッカーだとゴリゴリしたうなるような感じになるのが57だと高域がキラキラと鳴って、同じビンテージ系の音を再現していても趣がだいぶ違います。
このギター自体が、57クラシックの良さをきちんと表現できているのかと思います。
ボディ・ネックの鳴りという面では、もちろん個体差は有るでしょうが、ギブソンのそれとは異なります。
Gibsonの音が力強い積極的な音だとしたら、Epiphoneは上品で控えめな音だと言えるかもしれません。楽器の音は最終的には好みだと思います。
実売価格でEpiphone Les Paul Tribute Plusが8万円ほど、Gibson Les Paul Standerdが25万円ぐらいですから、3倍の違いです。音は3倍は違わないです。
今年発売されるEpiphone Les Paulがどんなものか楽しみですが、Gibson製のピックアップをのせたEpiphone Les Paulは無くなってしまう可能性は高そうです。
興味のある方は早めにチェックしてみてください。
本文中の楽曲は下記から購入できます。
https://www.tunecore.co.jp/artist/tmg