HIDE's Studio

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エピフォン・レスポール StudioLT BURST BUCKER TYPE1,TYPE2に換装

  Epiphone製のエレキギター、Les Paul Studio LTですが、廉価版のモデルの中にあっても特によく出来た使える一品だと思います。

生産終了しているのかと思っていたのですが、まだまだ売られてますね。今は少し価格が上がってしまった様です。4色のモデルが出ていますが、実は私は3色持っています。Blackがオリジナルのままで、Vintage Sunburstはピックアップをディマジオに変えてあり、WalnutはぺグをGOTOに換えています。

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Epiphone Les Paul Studio LT

  主に練習用に使っていますが弾きやすさだけでなく、ムラもなくどのポジションでもしっかり鳴ってくれるし、Epiphoneにありがちな電気系のトラブルもないです。ただ、Walnutモデルのフィンガーボードの材質が謎です。ボディと同じ色しているんです。

 


 

 さて、これは好みの問題であり、演奏するジャンルにもよることですが、ピックアップがEpiphone製の650R、700Tという大変定評のあるモデルで、このピックアップ欲しさにEpiphoneのギターを買われる方がいらっしゃるということです。

ただ、650R、700Tはどちらもセラミックマグネットを使用したハンバッカーですので、高インピーダンス、高出力が特徴です。メタル系のディープなディストーションサウンドには文句なしですが、ジャンルによっては好みが分かれるところかと思います。

  そこで今回、手持ちのLes Paul Studio LTのうち、一番お気に入りのWalnutモデルのピックアップを、思い切ってGibson製BURST BUCKERに換装してみました。

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左がバーストバッカー2、右がバーストバッカー1

 ご存知のこととは思いますが、BURST BUCKERというピックアップについて簡単に説明しますと。1958年〜60年に作られたギブソンレスポール・スタンダードは、その音の個性、使用した有名ギタリスト達の影響もあり非常に高い評価をされているギターです。エレキ界のストラディバリウスと言っても良いでしょう。このギターに使われているピックアップが後にPAFと呼ばれ、70年代半ば頃からかくピックアップメーカーは、このPAFの音を再現しようと競い始めていました。そこに本家のギブソン自体も巻き込まれ、やがてBURST BUCKERが作られたわけです。PAFやその後のピックアップに関してはまた別のところで書かせていただくことにします。

 昔の事だったためにギブソン自体も正確な再生産はできず、似た様なものを再開発したという形です。PAFの時代は手作業でコイルを巻くので完成品にバラ付きがあり、音自体のばらつきもあるのでBURST BUCKERでもあえて3タイプが作られています。type1,2,3と数字が上がるにつれ出力が大きくなります。今回はネック側にtype1,ブリッジ側にtype2を取り付けてみました。

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ピックアップ換装

 今回換装したBURST BUCKERは単芯のものなので作業的には簡単でした。

さて、肝心の音ですが、当然ながらピックアップを替えれば劇的に音は変わります。ピックアップだけが鳴っているような音になるかと思いきや、きっちり高域まで伸びの良い鳴り方をしています。

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Gibson LesPaul standard 50’

通常ならここで換装前後の比較音源を上げるところかと思いますが、BurstBucker1、2は現行のGibson LesPaul Standard 50'に搭載されているので、こちらとの比較音源を紹介します。演奏の未熟さはご容赦ください。

youtu.be

 Gibsonに引けを取らない音だと思います。

neck側はGibsonの方が倍音も多く音量が大きくなりますが、音色的にはEpiphoneも遜色ないと思います。bridge側に関してはほとんど違いがないと思います。

全般的にEpiphoneギターはGibsonに比べ細くて繊細な音がして、Gibsonは太くてワイルドな鳴り方をする印象を持っていました。ピックアップが同じでもその傾向が感じられたので、ギター作りの段階での特徴、個性なのでしょう。それとビブラートやピッキングに対する反応がGibsonの方が敏感ですね。

↓↓はストラトキャスターで弾いています。

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