一月ほど前にIK MULTIMEDIAのiRig Micro Ampと言うアンプを購入しましたので、少し紹介させていただこうと思います。
IK MULTIMEDIAといえば、ギターを弾かれる方ならご存知だと思いますが、アンプシミュレーターアプリのAmpliTubeを販売しているメーカーです。
本体単独でギターアンプとして機能しますが、iPhoneやMacに接続してAmpliTubで設定して音を出力することもできます。
存在意義があるのかどうか疑問を感じなくもないですが、今のところ気に入って使っています。
まずは基本的な性能、特徴について書いてみます。
1、ギターアンプとしての性能
ミニアンプよりは良いです。
プラスチックの簡体でありながらも重量感はあるので少しはギターアンプっぽい音がします。スピーカー出力があるので大型のキャビネットを鳴らすことも可能です。
出力は15wで乾電池での使用では7.5wになります。
コントロールはGAIN,BASS,MID,TREBLE,VOLUMEとチャンネルがCLEAN、DRIVE、LEEDの3種類の切り替えが可能です。GAINコントロールの変化量が大きいので、DRIVEチャンネルだけでも十分に対応できそうです。
有名アンプにあるような、それぞれの特徴的なクセや味のようなものは全くないですね。自宅での練習アンプとしては良いのかもしれません。
2、オーディオインターフェイスとしての性能
オーディオインターフェイスとしてだけで見れば価値なしです。入力ゲインのコントロールすらありません。
しかし、ギタリストがギターの録音、練習に使うとなると話が違います。
ギターの音がアンプから出てくる。この安心感というのは何物にも替えがたいというか、信用できる音が出てくるというか、自分が弾いた表現がダイレクトに返ってくる感触があります。
おそらく通常のオーディオインターフェイスに繋いだモニタースピーカーでは本来のニュアンスは再現できていないのでしょう。
実際に大型アンプを鳴らしてマイク録りできる環境は限られるので、LINE録音が主体になると思います。この場合にアンプでギターの音がモニターできることで、意図した通りの表現が残せるのではなかろうかと思います。
もちろん最終的なMIXやエフェクト処理の際に使うIFとしては無理があると思います。ギタリストがギタートラックのレコーディングのため、アンプ単体でもシミュレーターを使っても手軽に扱えるところは十分に利用価値があるかなと思います。