ここのところEpifone製のギターばかり弾いていますが、その魅力の一つはやはりコストパフォーマンスの良さでしょう。
以前に紹介したLes Paul Tributeもそうですが、実売価7万円前後の中級モデル、やや高級な入門モデルの価格帯でGibson製ピックアップを載せ、エピフォンでは最上位ランクのモデルの一つとなります。メーカーの威信、誇りをかけて作っているはずと思います。
さて、このProphecy Les Paul Customですが、搭載しているピックアップはネック側がGibson490R、ブリッジ側がGibson498Tです。
ギブソンのギターではかなり使われているピックアップです。最近では主に低価格帯のモデルに使われることが多くなっていますが、バーストバッカーが登場するまではGibsonの主力といってよかったかと思います。
音の特徴としてはいわゆるビンテージ系、PUFの音を求めているものではないようです。490Rに関しては個性の強くない典型的なフロントの音がします。悪い意味ではなく、使いやすい音だと言えます。498Tは、完全にハードロック、ヘヴィメタル向きだと言えます。ものすごくパワーがあるわけではないですが、十分に歪ませることでクセの少ない雑さがない鳴り方をしてくれます。
まあ総じて言うとエピフォンにしては力強いワイルドな音が出せるギターです。
もう一つの大きな特徴として、お気づきかと思いますが、こレスポールは24フレットあります。
本体側にフレットだけ増やすと抑えづらくなるので、ネックが伸びています。微妙な違和感はありますが引きづらくはないです。
ネックが伸びている、ナットが遠くなっている分だけ、写真でもわかると思いますがブリッジがネック側に寄っています。普通よりお尻が大きいように見えてしまいます。
ツマミの位置は変わらないのでボリューム調整で、あれ?となる時があります。
全般的におとなしい印象を持っていたエピフォンレスポールの中で、このProphecy Les Paul は個性的と言うか、ギブソンよりの音だと思います。ネックの長さの影響なのか太くしっかりなる感じです。
490R・498Tを積んだGibsonは10万円以下でも手に入るものがあるかもしれません。比較はできていませんが、このProphecy Les Paul Custom Plus GXは使い方によっては十分にGibson Les Paulに比肩できると思います。
あと、このギターの特徴としてはカスタムですので、ゴールドパーツが随所に使われています。ブリッジ、テールピース、グローバーペグもゴールドです。なんといってもピックアップのポールピースがゴールドです。(ねじ式の側だけ)
そしてトラ目も良いですがQuilt Mapleはなんとも高級感がありますね。
また実際の音の方も紹介できればと思います。